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日本の経済学者。専門はマルクス経済学、近代経済学、統計学。
立命館大学経済学部助教授、京都大学大学院経済学研究科教授を経て、慶應義塾大学経済学部教授。Wrold Association for Political Economy 副会長、日中友好経済懇話会顧問。基礎経済科学研究所理事長、北東アジア学会会長、全国大学高専教職員組合委員長、全京都建築労働組合伏見支部などを歴任。

大西 広 先生

略歴

京都府相楽郡出身。本人曰く、実家は地元の電器屋。東大寺学園中学校・高等学校、京都大学経済学部卒業、京都大学経済学研究科博士後期課程修了。1989年1月、京都大学 経済学博士 博士論文の題は「社会統計学における数量モデル研究と統計的認識論」。 ルンペンプロレタリアートまで擁護しかねない左翼のネガティブウェルフェアの揚棄を唱えており、旧ソ連や中国の「社会主義」を資本主義の初期段階とし、新自由主義も共産主義の延長であると主張する徹底した史的唯物論者である。マーガレット・サッチャーを尊敬すると公言する「マルクス主義者」である。資本主義はあくまで資本労働関係、そしてその土台である生産力、生産力の源泉である技術、によって分析しなければならない(生産力主義)という立場に立つ。資本主義が歴史的な経済段階を規定する一つの明確な単語であるのに対して、社会主義を指す意味が政治体制であったり、計画経済システムを指す経済システムであったりして不明瞭であり、この点をはっきり、何で一体どのように定義すべきか、改めて明確にしたのが大西広先生である(詳しくは、『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義』を参照されたい)。

 

主要著書

『マルクス経済学(第二版)』慶應義塾大学出版会、2015年

『中国に主張すべきは何か―西方化、中国化、毛沢東回帰の間で揺れる中国』かもがわ出版、2012年
『現場からの中国論―社会主義に向かう資本主義』大月書店、2009年
『チベット問題とは何か―“現場”からの中国少数民族問題』かもがわ出版、2008年 ISBN 4780301947
『中国はいま何を考えているか : ナショナリズムの深層』大月書店、2005年 ISBN 4272210858
『中国特需―脅威から救世主へと変わる中国』京都総合研究所、2004年
『グローバリゼーションから軍事的帝国主義へ―アメリカの衰退と資本主義世界のゆくえ』大月書店、2003年
『環太平洋諸国の興亡と相互依存―京大環太平洋モデルの構造とシミュレーション』京都大学学術出版会、1998年
『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義―工業社会の成立とその終焉』大月書店、1992年 ISBN 4272110721

『長期法則とマルクス主義ー右翼、左翼、マルクス主義ー』花伝社、2018年

​『中国の少数民族問題と経済格差』京都大学学術出版会、2012年

 

 

wikipedia参照

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